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東京大学法科大学院生に、弊社代表の後藤が取材を受けレポートをいただきました。

弊社代表後藤が、東京大学法科大学院生より弊社の事業内容について取材を受けた際のレポートを頂きましたのでご紹介いたします。本インタビューは、2018年11月3日(文化の日)大阪国際会議場で開催された、一般財団法人京都フォーラム プレ30周年大会により実現いたしました。

以下学生より頂いたレポート内容
後藤さんは、利他性・公共性を育むサービス開発をする会社を経営している。私が会社の事業の内容を尋ねた際、後藤さんは会社の事業について詳細に語ってくれた。その際、とても楽しそうに話をする後藤さんの姿がとても印象的だった。世の中には数多くの経営者がいるが、後藤さんのように自身が経営する会社の業務内容を、目を輝かせて語ることができる経営者がどれだけいるだろうか。後藤さんの熱意は、単にお金を稼ぐことを目的とするのではなく、人・社会・将来世代の幸せを考えて働いているからこそ生じるものなのだろう。
今回後藤さんの話を聞いて、私はこれまで自分が働く姿をイメージするときに、お金を稼ぐ側面しか考えていなかったことに気づかされた。そして、人が心から満たされるためには、人・社会・将来世代の幸せを考えて働くことが重要なのだと学ぶことができた。
そんな後藤さんによれば、人間性とはイマジネーション・クリエイティビティ・ 良心(マコト)の3つから成る。そして、現代はクリエイティビティが飛躍的に進歩している大転換期なのだという。そんな今だからこそ、残されたイマジネーションと良心の働きが重要なのだと主張する。この視点はとても新鮮なものだった。
たしかに現代を生きる我々の中には、クリエイティビティを重視する傾向があるように思う。大学では「クリエイティブな人材」を目指す教育が行われ、企業は「クリエイティブな働き方」を推奨している。その反面、イマジネーションや良心の重要性に気づく機会は乏しい。後藤さんの言うように、京都フォーラムが取り上げるテーマは「決して難しくない、当たり前のこと」なのだろう。しかし、いつの間にか我々はそんな当たり前のことを忘れ、イマジネーションと良心を置き去りにしてしまった。今こそ、イマジネーションと良心の働きに目を向けるべきだろう。
後藤さんによれば、クリエイティビティ・イマジネーション・良心の3つが揃えば、公共幸福社会は実現できるのである。とはいえ、イマジネーションと良心を伸ばすのは簡単なことではないだろう。私を含め多くの若者は、将来に対して漠然とした不安を抱いているように感じる。だからこそ、自身の価値を高めるためにクリエイティビティを伸ばすことに囚われているのではないか。言い換えれば、後藤さんのように人・社会・将来世代の幸せを考える余裕がなく、とりあえず自分だけでも無難に生きていけるようになりたいと考える若者が多いのではないだろうか。
そんな若者が何をすべきか、後藤さんに聞いてみた。後藤さんが言うには、「真の幸福感を得るために何かをすべき」ということだった。すなわち、対価を得るためではなく、誰かのために何かをしてみることから始めるのが良いというのである。思い返せば、私は中学生時代のボランティア活動以来、誰かのために無償で何かをしたということはなかった。常に 「コスパ」を重視し、妥当な対価が無ければ行動しようとは考えてこなかった。このような 背景から私は真の幸福感を得ることができず、その経験が将来への漠然とした不安として 表れているのかもしれない。後藤さんの話を聞いて、私も「真の幸福感」を得るために行動を始めようと決意することができた。ただ、正直なところ、私は誰のために何をすべきか、今の段階ではまだわからない。私は誰のために何ができるのだろうか。純粋なマコトに基づく行動とはいかなるものなのだろうか。
今回の京都フォーラムを通じて私は対話の精神がいかに重要であるかを学んだが、まずは自分自身と対話し、答えを探ることから始めたい。

2014年より弊社後藤が関西学院大学の非常勤講師への就任を機会として、東京大学や、その他全国の学生向けにソーシャル・イノベーションの事例や考え方を講義させていただく機会を多く頂いております。また、2016年に世界経済フォーラムの組織するグローバル・シェイパーズ・コミュニティの日本代表として立上げた高校生向けの教育プログラム「NEXT出前授業」では、1年間で1万人の高校生に授業を実施し、将来や人生を主体的に考える機会を提供して参りました。

今後さらに将来世代に向けた事業領域を強化し、サスティナブルな社会づくりに貢献する、アクティブラーニング型の起業推進ビジネスも強化して行く予定ですのでご期待ください。