令和五年 新年のご挨拶。

新年明けましておめでとうございます。

2022年も皆様には大変お世話になりました。
このように新年のご挨拶をさせていただけること自体が、本当に有り難いことだと思います。改めて皆様に心より感謝申し上げます。

2022年は私自身、全ての時間をTYPICA事業に集中させていただく1年となりました。ネイルアート事業については、2020年より全ての決裁権限を執行役員に委譲した結果、事業規模、業績ともに飛躍的な成長を実現でき、本年2月より、100％子会社としてList.株式会社を設立し、List.の創業者で執行役員でもある冨田まきが代表取締役に就任する運びとなりました。その他、広告代理事業につきましては各パートナー様との連携を強化することで顧客サービスの更なる充実に向けた改善を推進することができました。

TYPICAにつきましては「コーヒー原材料取引におけるダイレクトトレードを民主化する」という志のもと、2019年11月3日（文化の日）に創業したグローバルベンチャー企業として、その志を万人と共有できる志へと育み合う共働態が世界中に群生することで、コーヒー産業の飛躍的な進化／深化、ひいては、永続的発展的な産業と経済を担い世界の全体幸福を実現する公共経営共働態の先進的な事例をつくることを2030年までの経営ビジョンとして、その実践に邁進して参りました。

また、新年のご挨拶として、2021年は「世界企業元年」、2022年は「公共経営元年」をテーマにその決意を述べさせていただいた結果、TYPICAは現時点で、オランダ、日本、韓国、台湾、米国に法人設立及び拠点を設置し、サービス提供範囲は世界71ヵ国に拡充され、ポータルサイトは５言語、マーケットプレイスは８言語に対応し、公共経営を真に実践できる共働態／コミュニティとして、ようやくそのスタート地点に立つことができました。これらの経験から、志を立て、日々新たに “自らが率先垂範” することで、自ずから組織全体及び関わる人々の良心と和合し、志が現実と成ることへの自覚を、より深い次元で確信することができました。

これもひとえに、関わる全ての皆様方の多大なる応援・ご協力ならびに、ご指導・ご鞭撻のおかげ様であることを、心底感謝いたします。

そして、改めて創業から今日までの約３年間を私なりに総括すると、それは「志の共有段階／公共経営の実践準備期間」でした。
ダイレクトトレードの民主化によって高品質なコーヒーのサステナビリティは高まり、その道のりをともに歩む一人ひとりがお互いの生活を豊かにしあい、万人が人間性を貴び、地球規模での環境改善を実現する世界的な挑戦をともにする同志が集った結果、世界71ヵ国の人々が、国境を超えて、理想的なダイレクトトレードのあり方と、コーヒー産業の未来を育み合う公共経営共働態としての出発点に立つことができ、今へと至ります。

そんな今、改めて2030年までの経営目標とその達成に向けて、皆様と共に追求したい2023年の経営テーマは「次元転換」です。
本テーマは、私たちが今、新たにしている志向性であり、また、この１年の経営結果への強い意志表明でもあります。

まず、2023年は「同志への次元転換」を志向しています。
コロナ禍に創業し、オンラインでの売買と交流を推進してきたTYPICAは、コロナ終息に伴う国境の開けとともに、生産者、ロースター、コーヒーラバーが直接交流できる機会を積極的に主催するべく、TYPICA Lab、TYPICA Annual Meeting、TYPICA GUIDE、TYPICA CLUB、TYPICA Culture Pairing Pop-upなど様々なイベントを開催いたしました。
その結果、TYPICAを活用する多くの人々が「コーヒーを生産し販売する生産者」「コーヒーを買い付け焙煎するロースター」「コーヒーを注文し消費するコーヒーラバー」といったそれぞれの立場を超えて、利用者同士から、理想的なダイレクトトレードのあり方とコーヒー産業の未来をともに育み合える同志への次元転換が起こり始めています。
更に、本年より、世界中のコーヒー生産地を舞台とした地球一周の森づくり「OKAGESAMA」において、国境を超えた公共性を産業全体で育み合える共働プロジェクトを開始することで「コモディティからスペシャルティへの次元転換」が加速して参ります。

次に、「真の共働態への次元転換」を強く志向しています。
マイケル・ポランニー氏の著書「The Tacit Dimension ／暗黒知の次元」の中に “We can know more than we can tell” という一節がありますが、私たちは本年を「語ること以上のことを知っている、暗黙知の次元」を超えて、「知っていること（良心）を共に行うことができる共働態の次元」への転換期にしたい、世界71ヵ国の人々が真に志を共有し、国境を超えて実践し合うことで開かれる、全く新しいダイレクトトレードの次元を拓く１年にしたいと思う、志向性を新たに抱いております。

その他、社内においては社員が100名を超えてくることから、全員が「プレイヤーからリーダーへ、リーダーからマネージャーへ、個人から人間へ、分断から統合へ、対立から和合へ、術から道へ」と次元転換できる志向性を育み合える１年にして参ります。

また、昨今の世界情勢においても、「コロナへの自粛から免疫向上へ、持続可能な社会から永続的発展する人間交際へ、各国で起きる内戦や戦争から平和へ、国別の世界からともに宇宙を生きる地球市民へ」と、あらゆる社会的願望と社会的問題意識の次元転換を自らが主体的に担うことができる、家族や友人、周りの人々にまで良い影響を与えられる人間、組織へと次元転換すべく、日々の全ての業務に一心に打ち込む私たちであり続けることを志向し、自らが率先垂範する志を新たにしております。

本年も変わらぬご指導、ご鞭撻を賜りますよう、何卒よろしくお願いいたします。

令和五年／2023年元旦
ムトナ株式会社／TYPICAホールディングス株式会社
代表取締役 後藤 将

Happy new year!
I would like to kindly ask for your continued support this year as well.

I reflected on the past year during the holidays, but no single word can fully describe how fulfilling it has been. I’m deeply grateful that I was able to spend such a fantastic year thanks to you all.

There are many things I wish I could have done more of, such as spending time with my parents, family and friends, learning about business and languages, meditating, taking long vacations, trying out different soup recipes, and having casual conversations. The list goes on. Despite all this, I still managed to focus on and pursue my goals with an unparalleled level of dedication and commitment on a daily basis.

Last year, the most significant event for me was embarking on a global challenge in the truest sense of the term. Thanks to all our combined efforts and your support, we have now reached the starting line as a global business that’s capable of implementing public management, as we aim to further expand globally this year.

I am grateful to all the members who are joining this journey with big ambitions, producers, roasters, shareholders, mentors who support us in our challenge, and all other comrades, both alive and passed. I am full of gratitude and enthusiasm for the journey ahead.

Please see my more detailed New Year greeting in the link below.
https://mutona.jp/news/2023/01/01/1655

And 2023 is likely to be an even more special year for many reasons.

Just to name a few,

– 20th anniversary of my first business
– a move to New York
– launching reforestation projects around the globe
– global release of a publication
– shifting existential dimensions

I’m looking forward to sharing with you the ever-expanding connections and evolving possibilities. I will keep you updated on our progress.

Finally, we are now hiring new founding members for TYPICA!
You may be wondering what I mean by “founding” members, considering TYPICA has been around for three years already.
But in my view, these years have been a prelude to the company’s actual founding.
While we have established bases in Amsterdam, Tokyo, Osaka, Seoul, Taipei and New York, providing services in 71 countries, our team is still small with only around 50 employees.
It feels like these past three years have been a journey to meet the valued members who shape today’s TYPICA.
I can’t help but feel that all my experiences in the last 20 years since I became an entrepreneur at 19 years old existed to prepare me for the journey that’s to come.
Everything that’s happened has led me to where I am today, and the grand vision I had in the past has become a reality, even on a bigger scale than I envisioned back in the day.

Not every day is fun. Some days are certainly more challenging than others.
If you’re interested, you can read about the experiences of our team members to get a better idea of what a typical day at TYPICA is like.
https://typica.jp/recruit/

Thank you for taking the time to read this.
I wish you all a year full of health and happiness.